添加物で特に気をつけた方が良いもの

キャットフードにはさまざまな添加物が含まれています。
中には、猫に必要な栄養素を付加している重要なものもありますので一概にすべての添加物が悪いというわけではありません。
しかし、猫の健康に悪影響がある可能性がある有害な化学添加物もあります。

エトキシキン

合成酸化防止剤(キャットフードに含まれる油脂成分を酸化させないように付加されている添加物)です。
非常に安価で酸化防止剤としては強力ですが、日本では人間の食品添加が認められていません。
胎児奇形の原因として、がん発症の要因として危険性が指摘されています。
さらに人間が食べる家畜や魚への残存量としても1ppm以下という厳しい制限がなされている物質なのです。
しかし日本の「ペットフード安全法」ではキャットフードへの使用が上限150ppmまで認められています。

BHA (ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)

合成酸化防止剤です。
自身が酸化することによって、脂質の酸化を抑えることができます。
人間の食品添加物として使用されることがありますが、ラットへの医療実験で奇形児の形成やがんの原因になる可能性が指摘されています。
肝臓の損傷や、血清コレステロールの増加の一因になるという科学者もいます。
こちらも「ペットフード安全法」でキャットフードには上限150ppmまでの使用が認められています。

プロピレングリコール

保湿成分として使われていたことがありました。
歯ごたえと水分保持に役立ち、細菌の成長を抑制するとされていますが、猫にとっては赤血球数の異常などをもたらし、貧血の原因になります。
こちらは「ペットフード安全法」で「猫用に用いてはならない」とされています。

亜硝酸ナトリウム

細菌発生を抑える保存料として、肉の赤味を保つための発色剤として猫用のおやつなどに広く使用されています。
一方で亜硝酸ナトリウムは肉や魚に含まれるアミンと結合し、胃の中でニトロソアミンという強力な発がん性物質を形成します。
人間の食品に添加される際は1㎏中0.05g~0.005g以下という厳しい基準がありますが、「ペットフード安全法」では2017年の段階でまだ規制基準を検討しているところです。

着色料

赤色40号は人間への添加物としても使用されていますが、発がん性の指摘があります。
他の着色料もフードに人工的に色をつけているのですから、あまり使用されていないキャットフードを選んだ方が安心ですね。
その他の添加物についてはこちら

日本では「ペットフード安全法」でキャットフードに使用した添加物を表示しなければならないと決められています。
私たちは猫にとって危険な物が含まれていないか自分でチェックすることができるのです。
これらの添加物が使用されていないかに注意して、キャットフードを選んでみましょう。
こちらでは愛猫がキャットフードを食べてくれない理由について解説されています。
愛猫に合わないキャットフードだとストレスを感じてしまう子もいるそうです。