キャットフードの種類

キャットフードはいくつかの基準によって分けることができます。

目的別に分けた場合

総合栄養食:猫の主食にあたるキャットフードです。
水とともに与えればこれだけで猫の健康を保つことができるよう栄養バランスに配慮して製造されたものです。
総合栄養食という表示をするためには対象のキャットフードが2つの試験に合格している必要があります。
一つは製品の分析結果が基準となる値と合致することを証明する「分析試験」、もう一つは実際に猫に給餌をすることで総合栄養食であることを証明する「給与試験」です。

間食:猫のおやつです。
限られた量を与えることが前提で作られたキャットフードです。
オーラルケア目的の機能的なおやつもあります。
原則として与える量は猫の1日のエネルギー所要量の20%以内となっています。
パッケージには主食の量の調節方法や、1日に与えてもいい回数などが書かれているので、よく守り、与えすぎに注意しましょう。

その他の目的食:上記以外のキャットフードです。
嗜好増進を目的にしたふりかけやおかず、特定の栄養素に特化したサプリメント的なもの、病気の猫を対象にした療法食が該当します。
注意したいのはおかずタイプのキャットフードを「一般食」と呼ぶことです。
一般食のキャットフードは名前からして主食と勘違いしやすいですが、一般食のキャットフードだけでは猫に必要な栄養を与えることはできません。
おかずやサプリメントは必ず主食の総合栄養食とともに与えてください。

含んでいる水分によって分けた場合

ドライフード:製品の水分合有量が10%以下のキャットフードです。
いわいるカリカリ。
カビが発生しにくく、持ちがいいのが特徴です。
少し食べれば栄養が足りるのでコストも安くすみます。

ウェットフード:製品の水分合有量が75%程度のキャットフードです。
いわいる猫缶。
水分が取りやすく、いろいろな原材料が使用でき、味も豊富です。
ただしたくさん食べないと必要な栄養が賄えないこと、単価が高いことが欠点です。

年齢別に分けた場合

ミルク:人間用の牛乳とは成分が違うので必ず猫用ミルクを与えます。
子猫向け:タンパク質、脂肪、ミネラルが豊富で炭水化物の量は少なめです。
さらに詳しくはこちらをご覧ください。
成猫向けについてはこちら
高齢猫向け:タンパク質は高く、低カロリーです。
若いうちは体の中で生成できていた必要な成分も、年齢を重ねると生成される量がどんどん減ってきます。
そこで、こちらで紹介されているような、体内で生成不足している成分を補えるキャットフードというのもあります。
すべての成長段階を満たすオールステージとよばれるキャットフードもあります。
成長段階によって量を調節することで対応します。

さて、市販のキャットフードにはこちらでも解説されているようにレギュラーフードとプレミアムフードという分け方もあります。
プレミアムフードはレギュラーフードに比べて、原材料に安全なものを使用しており、すべての成分が調整されている高品質なキャットフードです。
ただしプレミアムフードには明確な基準はありません。
プレミアムという言葉だけでなく、実際の栄養構成や原材料に目を通して選ぶことが大切です。
キャットフードを選ぶうえで注意してほしいことについてこちらのサイトでまとめられています。
大切な愛猫が毎日食べる食事です。できるだけ品質の高いキャットフードを選んであげましょう。