キャットフードの正しい保存方法

市販のキャットフードには大きく分けてドライキャットフードと、ウェットキャットフードがあります。
2つのキャットフードでは保存方法が大きく異なります。

ドライキャットフードの場合

開封前は温度変化が少なく直射日光の当たらない場所で保存しておきます。
開封後は高温多湿を避け、開封前と同じく温度変化の少ない日陰で保存します。

封を開けたドライフードは密閉して保管することが大切です。
酸化したフードは風味が落ちますし、下痢や嘔吐の原因になる場合もあります。
またドライキャットフードの中には穀物を含んでいるものがあり、これにたかる害虫を予防するためにも密閉は必要なのです。

密閉のための方法はいろいろあります。
まず、キャットフードの袋の口をしっかり閉じること。
輪ゴムやクリップよりも、スティックジッパーがおすすめです。
細長い2本の棒の間にキャットフードの袋を挟み込んで棒をスライドさせるだけで、手軽に袋を密閉できます。
この時できるだけ袋の中の空気を抜きながら封をするのがポイントです。

市販の密閉容器を利用するという手もあります。
ちょっとお金をかけてもよいという人は家庭用の真空パック器を購入してみるとよいでしょう。
機械でパックの中の空気を抜く事ができるため、長期の保存が期待できます。
ただし密閉容器や真空パックにドライフードを移しかえた時、賞味期限や移し替えた日がわからなくならないよう、容器に日付をメモ書きしておくことを忘れないでください。
密閉容器に入れたとはいっても一度開封したドライフードは一か月を目安に使い切ることが推奨されます。

冷蔵庫での保管はドライフードにとっては避けるべき保存方法です。
冷蔵庫からフードを出し入れする際、フードの表面に外気との温度差による結露が生じ、これがカビ発生の要因になってしまうからです。
ドライフードは常温保存、と覚えておいてください 。

ウェットキャットフードの保存方法

未開封の場合はドライフードと同じく、温度変化の少ない直射日光の当たらない場所で保存します。
ウェットフードの寿命は開封後20分ぐらいと極端に短いです。
開封したウェットフードが余った場合は手早く別の容器に移し替え、冷蔵庫で保存します。
そして一日以内に使い切ってください。

どうしても数日にわたって保管しなければならないときは、ラップにくるんで冷凍保存します。
また解凍する際に電子レンジを使うと味が悪くなり、猫が食べてくれなくなる可能性があります。
そこで冷凍庫からいったん冷蔵庫に移し替え、その後常温で解凍するという方法をとってみてください。
キャットフードの風味を保てるので、猫の食いつきがよくなります。
それでも解凍した後はなるべく早く給餌しましょう。

ドライキャットフード、ウェットキャットフード、どちらの場合も開封後はできるだけ早い消費を心掛けたいものです。